那須の小屋から

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zoom RSS 南アルプス南部,荒川三山〜聖岳縦走

<<   作成日時 : 2008/08/05 01:02   >>

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南アルプスは15年前に亡妻と白根三山を縦走.2000年には北岳バットレスに出掛けましたが下部の十字クラックを登ったところで別パーティの仲間のアクシデントで断念しました.体力的にも,バランス的にも岩登りはもう無理ですが,ゆっくりペースの小屋泊縦走なら何とかなりそうです.

南アルプスのパノラマは,若い頃に通った日高山脈にとても似ていて心が動きます.独りで全山縦走も考えましたが,体力がかなり心配なので南部の魅力的な部分に的を絞りました.

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南アルプス東面のパノラマ

椹島からの環状ルートは仲間から教えて頂きました.幸いにもMさん(男性),I さん(女性)の同行を得て楽しくなりそうです.

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荒川三山〜聖岳のパノラマ

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縦走ルート俯瞰

7月29日/晴(静岡IC→畑薙第1ダム(駐車)→東海フォレストマイクロバス→椹島ロッジ泊)
東海フォレスト経営の小屋に泊れば,バスは往復無料です.

7月30日/晴(ロッジ→千枚小屋泊.距離:9.2Km/登り累計標高差:1560m/所要:8H40M)
4時半朝食5時半発.今回の小屋の朝食は全て4時半.
とにかくゆっくり登る..というよりはゆっくりにしか登れません.他のパーティーにどんどん追い越されてもマイペースキープ.
オオシラビソの森.路はほぼ林道に並行していて,林道そのものを歩く事も多い.14時過ぎに千枚小屋.あまり汗もかかず,水も1Lで十分でした.

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千枚小屋へ.オオシラビソの森を登る

7月31日/晴(千枚→百間洞山の家泊.14.0Km/1310m/12H50M)
小屋からはいたるところ高山植物で,I さんの黄色い声が高いのですが,花音痴の小生にはほとんど念仏.
朝の雲海に富士が浮かんでいます.

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雲海や 誰かと見たき 浮び富士

悪沢岳は今回の最高峰.中岳を越えた荒川小屋への降り斜面の広大なお花畑は見事というほかありません.シナノキンバイとハクサンイチゲ(I さん同定)の黄と白だけが人工的に混栽されたように広がっています.写真はほんの一部を切り撮ったに過ぎません.

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荒沢岳山頂にて

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荒川小屋への降り斜面のお花畑

お花畑 中岳を越え 意気揚々...おはなばた

荒川小屋で今日の行程の約半分.追い越して行くパーティは足の遅い我々が百間洞までと聞いて,一様に心配そうですが,日が長いのですから平気です.赤石岳避難小屋で一休みですが,番人も少し心配そう.

ところで,飯田市美術博物館の解説(http://www.iida-museum.org/user/nature/pics/akaishi.htm)によると,赤石岳は1等三角点で日本一高いとの事です!なぜなら富士山は2等,北岳は3等三角点なのだからだそうです.驚きましたが本当でしょうか?

赤石岳南西面の赤い岩石の崩落斜面は壮大です.これが山名由来の赤色チャートだと思ったのですが,前述した博物館の専門家に訊ねると,これは砂岩で表面だけが酸化して赤いのだそうです.

気を抜くと捻挫しそうな岩の凸凹路を下って百間洞山の家17時50分.食事は終っていて自慢らしい豚カツを食べ損ね,うどんで我慢する羽目となりました.それにしても,今日は歩き過ぎたか?

8月1日/晴(百間洞→聖平小屋泊.7.9Km/1180m/9H55M)
大聖寺平から,I さんだけが大沢岳往復.すぐに追い着いたのには驚き.私のペースは彼女には遅すぎるようです.

中盛丸山〜兎岳の凸凹を越え,いよいよ日本最南端の三千米峰・聖.取付きの真赤に近い岩壁が眼を引きますが,前述の専門家によると,これが赤色チャート.深海で出来た堆積岩で1億年前の放散虫の化石を含んでいるとの事.深海をー4000mとすると南アルプスの隆起量は約7000mなのでしょうか?

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聖岳の登り.バックは赤色チャートの岩壁

聖の頂上で硬い握手.小聖を過ぎて樹林帯に入ると,東北なら千mの感じでこれがアルプスの主脈とはとても思えません.今日も普通のパーティより2時間位遅れて聖平小屋.

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聖岳山頂のMさん.いわゆる後期高齢者.背景は赤石岳

夏雲や 後期高齢者 きりり立つ...この句は気に入っています

8月2日/晴(聖平→赤石ダム→車で椹島→往路の逆.7.3Km/240m/6H00M)

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聖平小屋の朝

赤石ダムまでの長い降り.聖沢吊橋への長い長いジグザグでは,亡妻との農鳥岳からの長い長い降りが頭をよぎりました.
夏日影 降っても降っても 九十九かな...つづら

赤石ダムからは車に便乗させて頂いて椹島.これで終わりました.

合計:水平距離:38.4Km/登りの累計標高差:4290m/所要:37H25M.
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Mさんのコメント
南アルプス南部大縦走に参加.走破11座中6座は3000m級.
急峻な谷、支稜、UP&DOWNと中々ハードな行程だった.山は厳しいほど、また感激も一入.天候に恵まれ、高山植物でいっぱいの悪沢岳、千枚岳そして、最高峰の荒沢岳、王者の風格は赤石岳.
私のペースに合わせて、その持てる力120%を引き出して頂いた、鐵リーダー、優しく励まして頂いた石野さん、本当に良きお仲間と感謝する次第です

I さんのコメント
鐵さんからのコース俯瞰図を見て胸がわくわく。地図を見て最初は不安でしたが、いつか大丈夫行けると確信。参加させて頂きました。

一番印象に残ったのは、高山植物の種類が多かった事.時期が良かったのでしょうか?
春の花(マイズルソウ、リュウキンカ、コンロンソウ・・・),数え切れない程の夏の花(チシマキキョウ、クロユリ、イチゲ、ダイコンソウ、チングルマ、オダマキ,ハクサンチドリ、ゴゼンタチバナ、ツマトリソウ、フウロ、ヤハズハハコ、ウスユキソウ、イワウメ,ツメクサ、ミミナグサ、クモマグサ、カラマツソウ、シモツケソウ、オサバグサ、イブキトラノオ,クガイソウ、ツガザクラ、ヨツバシオガマ、イワオウギ・・・),そして山にはもう秋(マツムシソウ、ナデシコ、トリカブト、アキノキリンソウ、ダイモンジソウ、・・・)も忍び寄っていました。

また人との素晴しい出会いがありました。
無謀と言ってた京都の小学校の先生が”失礼なことを言いました”と謝って聖小屋に着いた時は大勢の人に拍手で歓迎されこと。その中には72km奥多摩山岳耐久レースを完走された方がおり,完走記念のTシャツまで頂いてきました。また聖小屋からの下山途中で出会った,10分以上も話し込んでしまった71歳の若々しく頼もしい女性.他にもいろんな出会いがあり、忘れられない南アルプス縦走の思い出として、いつまでも心に残ることでしょう。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
南アルプスの素晴らしい縦走、天気もよく眺望よく仲間よく、楽しい山行ができてなによりでした。
Mさん、Iさんのお元気な姿に接して、懐かしく見入ってしまいました。お元気ですね。
三角点の話、そうなんですか?知らなかったです、ちょっと勉強してみようかな。
「夏雲や ヒコウキ(非後期)も飛ぶよ 三山を」
山いろいろ
2008/08/06 22:37
山いろいろ様
相変わらず話題の範囲が広く,ご活躍の様子.お孫さんも可愛いですね.

もう岩は無理で,独りの沢は会から禁止されてしまったので縦走派になりました.三角点は是非調べてみて下さい.
飯田の博物館は中々です.地質にはかなり興味があるので質問メールを送ると,すぐに専門家から詳しい回答が返ってきました.ネットは良いのに当ると凄いですね!

2008/08/07 11:20

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