那須の小屋から

アクセスカウンタ

zoom RSS 読後感:「日本列島の誕生/平朝彦/岩波新書」

<<   作成日時 : 2008/10/06 20:25   >>

トラックバック 0 / コメント 0

「ヒマラヤはどこから来たか」を読んで日本列島が気になりました.実はこの本は読んでいるのです.読み直そうと思いましたがどうしても見つからず,買い直す羽目に.例によってアマゾンの古本.

日本列島は北東アジア大陸に引っ付いていて,日本海が広がって大陸と分かれたとか,付加体の集合みたいなものだ..位は覚えていましたが,詳細はすっかり忘れています.

今回通読してみて,概略は理解できましたが今一.そこでネットで地質学の基本をかなり勉強して再々読.それでも細かな部分は判らないのですが,疲れました.難しいですね.

前半は筆者の専門領域である主に南海トラフや四万十帯を例とした,プレートテクトニクスや付加体の説明で,これは最初に読んだ時の記憶が少し残っています.

後半は主にアジア全体に視野を広げた日本列島成立のドラマ.これが面白い.

特に興味深かったのは,日本列島を縦割りした南半分(九州〜北上)が南中国にあって,中央構造線の横ずれによって北東に移動し北半分と合体したという推論です.これは未だ定説ではないようですが,専門家がこのような大胆な仮説を提示してくれるのは素人にとっては判り易すくて有難いですね.
かねてから疑問に思っていた九州から紀伊半島まで,誰にでもそれと判る中央構造線の意味が初めて理解できました.
ところがこの部分はまるで覚えていないのが不思議です.多分読み飛ばしていたのでしょう.

この合体後に日本海が拡大して現在の日本列島が出来たとの事ですが,拡大の理由ははっきりしないようです.

日本の主な変成帯の出来方も良く判りました.黒瀬川・阿武隈・南部北上等の変成帯を作ったゴンドワナ大陸の断片が南から運ばれる図は,十分に知的好奇心を満足させてくれました.
先日は北上や阿武隈の変成帯で石を拾いましたが,太古のゴンドワナを想像するのは何とも楽しいものです.

思わぬ余録もありました.「ヒマラヤはどこから来たか」で疑問として残った,東西方向に連なって南北方向に幾重にも並ぶアジア大陸の山脈の出来方が判ったのです.これらもヒマラヤと同じように地塊の衝突による隆起との事です.例えばタリム(タクラマカン)地塊によって天山山脈が,チベット地塊によって崑崙山脈が...という具合です.
地塊は南から来るので,北のほうが古いのですが,又疑問が生れました.天山は崑崙より古いのに,なぜ天山が壮年期で崑崙が老年期の山容かという点です.私なりの解釈は天山は現在も隆起していて,崑崙は活動が終っているから...というものですが,こんな素人推論は多分外れなのでしょう.ただ,インドの潜り込みによる「圧縮力は天山まで到達している」という記述が気になります.

未だ理解不十分なので,この本はこれから何度も読み直しそうです.

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
読後感:「日本列島の誕生/平朝彦/岩波新書」 那須の小屋から/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる